2024年に引き続き、2025年も京都でのGoogle I/O Extended を開催。
Google の最新技術カンファレンスGoogle I/O 2025 での発表を振り返り、Web, Android, AI 分野に焦点をあてた内容でご登壇していただきました。
オフラインならではの交流もでき、小規模ながらも有意義なイベントとなりました。
今後の開発の助け・ヒントになれば幸いです。
■ オープニング
GDG Kyoto Organizer の takiguchi から、本イベント概要、GDG(Google Developer Groups)の役割についてお話しました。
GDG ON CAMPUS xxx といった学生のコミュニティについても触れました。
■ 【Android】Adaptive Android development makes your app shine across devices
最初は、Google Developer Relations Engineer の chikoski さんのセッション
私たちユーザーが状況によって使い分けているデバイス(スマートフォン、タブレット、折りたたみ式デバイス、chromebook、車載器、XRなど)に最適なUX/UIを提供するためのアダプティブアプリ開発について、ライブラリーの紹介や、心がける点についてお話しくださいました。
1つのAndoridアプリで、すべてのデバイスに対応できるというワクワクするお話。
地味なところから足元を固め、互換性を担保し段階を経て作りこみ対応していくことが大切、近道はないという言葉が印象的でした。
- アプリの状態の保持
- データの保持(ストレージやメモリ上)
- アプリ中断箇所からの再開
「Android XR エミュレータ」(Android Studio Canaryバージョン)上でのXRアプリの実演もあり、今後のAndroid XR 実機の流通も楽しみです。
■ 【Web】Practical built-in AI with Gemini Nano in Chrome
次は、Google Developers Expert (Web Technology) の yoichiro さんのセッション
「Chrome における組込みAIの実践と進化」
Chromeにおける新しい組込みAI は、汎用大規模言語モデル(LLM)「Gemini Nano」
小規模ながらもリソースとしては大きいのでWebアプリ使用時にオンデマンドでダウンロードされるとのこと。プライバシーが護られ、オフライン実行でき、優れたパフォーマンスも得られるといった利点や、組込みAI API 毎にファインチューニングしやすい特徴があるとのことです。
小規模ながらもリソースとしては大きいのでWebアプリ使用時にオンデマンドでダウンロードされるとのこと。プライバシーが護られ、オフライン実行でき、優れたパフォーマンスも得られるといった利点や、組込みAI API 毎にファインチューニングしやすい特徴があるとのことです。
組込みAI API の概要・使用コード例の説明や、Playgroundを使用してのデモ(プロンプト,要約,言語検出,翻訳)及び、実践活用例の紹介もしてくださいました。
開発中やフラグ有効化でテスト可能なAPI、開発者プレビュー版で試せるハイブリッドSDKなど、多くの方のフィードバックにより進化中とのことです。
デスクトップ版Chromeだけでなく、他のデバイスやブラウザでも使えるようにと期待がふくらみます。
■ おやつタイム
■ 【AI】Jules and Coding Agent
休憩後は、GDG Kyoto Organizer の robo さんのミニセッション
パブリックベータ版として公開された自立型非同期型のコーディングエージョントJulesについて、利用制限、サービスに必要なアカウント登録上の注意点、Jules Webアプリ画面構成やコーディング作業手順等の説明をしてくださいました。
実際にJulesコーディングしてみたデモ紹介もありました。
Gemini 2.5 Pro model を使用しているJules の対応は、滑らかだったとのことです。
今後、頻繁に更新されていくため、新しい情報にはアンテナを張っておく必要もありそうです。
■ Google I/O 今昔物語
ミニセッションに引き続き、GDG Kyoto Organizer の Inoue さんのLT
Google I/O 2025 で発表されたAndroid XR 対応 glassesとの出会いを楽しみにしつつ、メガネ型デバイスの歴史をYouTubeを見ながら振り返る内容でした。
Google I/O 2012 での衝撃的な登場(会場上空からのスカイダイビング~自転車等リレー~会場登場までメガネ型新デバイスでの生中継)の紹介もあり、実際に現地で遭遇した方(yoichiroさん・GDG KyotoのKuranoさん)もおられ、懐かしい思い出話にもつながりました。
■ 懇親会 & LT
お菓子をつまみながらの歓談タイムの中、追加LTも実施しました。
- yoichiro さんによる Google keynote, Developer keynote の概要紹介
- chikoski さんによる Codelab, Learning Pathway, Workshop の活用紹介
Google I/O 2025 参照ページ:https://io.google/2025/explore
■ クロージング
参加者みんなで後片付け
暑い中のご参加ありがとうございました。